2009年12月18日金曜日

i-Phoneアプリ作りました

あーもう12月か!三ヶ月も更新サボってる間に世間はすっかりTwitterだけど、
今日はTwitterとは違う「つぶやき」の話。

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11月27日に「くいだおれ太郎のつぶやき365日」という
i-Phoneアプリをリリースした。
(株)くいだおれ、(株)ユーケープロジェクト、
クリムゾンテクノロジー(株)、そして弊社・江戸屋(株)4社の共同開発。

大阪名物「くいだおれ太郎」のつぶやきが365日フューチャーされた、
2010年版の日めくりカレンダーで、季節にあわせて食にまつわる
ちょっとイイ話をユルユルと毎日つぶやきます。

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トボけた味わいでつぶやいてますが、
美味しそうな話ばかりで読んでるとよだれがたれますよ。
食べるの好きな人、料理するの好きな人、
あと酒飲みな人、酒の肴が好きな人、絶対楽しめます。
平松洋子さんの本が好きな人などにもいいかもしれません。
(僕も好きです)

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おまけで「今日は何の日?」のページも。

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あと「手書き機能付きメモ帳」もあって、
これはそのままメール添付で送れたりします。

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カレンダーは本物の日めくりカレンダーさながら
手でビリっと毎日めくっていく仕様にしてます。
(技術担当者がんばってくれました!お疲れさま!!)

4月8日のエントリーでi-Pod touchのことを書いてから、
実際に7ヶ月くらいでアプリを作ってリリース出来たのは
2009年良かった事のうちの一つだな。

「くいだおれ太郎のつぶやき365日」はiTunes Storeで発売中です。

ところでどうして音楽レーベルがくいだおれ太郎のアプリを?
来年はくいだおれ太郎のデビューアルバムを出します。
その話はまた今度。


2009年9月11日金曜日

Let's Change The World With Music

世の中のレコード屋はすっかりビートルズ祭りですが、
そんななかひっそりとプリファブ・スプラウトの新譜が出てました。

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この2009年に、このタイトル!
これだけじゃなくて曲名には「Let There Be Music」とか「I Love Music」とか
「Music Is A princess」とか「Sweet Gospel Music」とかあります。
デジタル・ダウンロードとかi-tunes music storeとかMP3とか言ってるこの時代に、
嫌がらせのようなこの大層に音楽を称えるタイトル!!
これでこそ、のプリファブです。
アルバムを聴くとホントにそう思わせるだけの説得力に満ちた、
美しいメロディ、ロマンティックな歌詞、甘い歌がいつもどおり満載。

90年代初頭に作りかけてボツったアルバムをやり直した作品らしいのですが、
このあまりに威風堂々としたロマンチスト確信犯っぷり!
イギリス人はほんとに変わってて、相変わらず面白い。

「音楽」という言葉にもともと宿っていたロマンティックな響きを
充分に取り戻している、この秋に何度も聴きそうな1枚。



2009年8月15日土曜日

媚びないラヴ・ソング

今日の仕事中、どういうわけか無性に「電話をするよ」という曲を
(ホントにどういうわけか)聴きたくて仕方なくなった。
「電話をするよ」はUAの1996年のシングル『情熱』のB面曲で、
作詞作曲はホフディランのワタナベイビー。


夜がふけて/窓しめて/お日様が/少し昇ったら
目を閉じて/でもまぶしくて/ちょっとユウウツが/僕のじゃまをしたら
また電話をするよ/キミに電話をするよ/きっと電話をするよ
たのむから僕をなぐさめて・・・


「君に電話するよ、僕をなぐさめて」という、
情けないといえば実に情けないテーマの曲なのだが、
この曲は90年代に作られたラヴ・ソングの傑作の一つだ。

だいたいほとんどの男性アーティストのラヴ・ソングは、
実は情けなく女々しい想いをそれぞれ各人の美意識で辻褄合わせして、
カッコつけたり開き直ったりのナルシスティックなものが多く、
なかなか同性が聴いてグッと来るようなものは少ない。

「電話をするよ」は情けなく女々しい自分の「キミ」への想いに、
かっこつけるでもなく、卑屈になるでもなく、開き直るでもなく、
それこそが君への愛情なのだと、出来る限り率直であろうとしている。
率直であるというのは本当に難しい。
しかし人は切実になるほど、率直にならざるを得ない。


内緒だよ/秘密だよ/少しだけ/僕は狂っているよ
誰よりも/何よりも/総理大臣よりも/キミに頼っているよ
また電話をするよ/キミに電話をするよ/きっと電話をするよ
たのむから僕をなぐさめて・・・


特にこの2番は美しい。
清志郎の「君が僕を知ってる」に匹敵する、嘘くさくなさである。

そしてこの歌詞を歌ったUAのヴォーカルは、
男にも女にも媚びず、メロディーと歌詞を信頼して、
ソウル・シンガーのように曲に入り込んでいる。
まったく素晴らしい。

2009年8月11日火曜日

この夏、良く聴いてるCD<1>

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Guns Don't Kill People... Lazers Do/MAJOR LAZER

これは、すごくいいですね。

今年の夏はどうも天気がパっとしなくてつまんないけど、
太陽が出始めるとこのCDをかけたくなります。
ヤケっぱちに享楽的で乱雑に好き放題で勢いありまくり、
まるで2ndの頃のビースティーみたいな見事なイケイケっぷり。
こういう力強い乱暴なエネルギーを感じさせるのは、
ここんとこあんまりなかったような気がする。
M.I.A.の仕事もいいし、フジにも来てたし(DJだけど)、
今一番旬なプロデューサーだね、Diplo。

ジャケットも相当トバしてますが、
PVもこのキャラが動きまわってて相当トバしてます。
http://www.youtube.com/watch?v=558F1EaxH8c&feature=fvw

それでこのキャラ達のステッカーがCDのおまけで付いてたので、
i-podの背中に貼ってみました。キャハハハ。

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この曲も、最高です。
http://www.youtube.com/watch?v=jQ1vLEbnPzI&feature=related

2009年8月7日金曜日

Song to soul

BS-TBSでやっている『SONG TO SOUL〜永遠の一曲』がおもしろい。

http://w3.bs-tbs.co.jp/songtosoul/onair/

この番組は毎回1曲を題材にしてその曲が出来るまでの過程を、
関係者のインタビューや時代背景の説明を織り交ぜて振り返る
1時間枠のドキュメンタリーで、音楽版「プロジェクトX」的な番組。

取り上げられる楽曲は基本的に親父向けの洋楽で、
各アーティストにとっての代表曲ばかりだから、
30代以上の洋楽ファンであれば絶対知ってる名曲ばかりである。

「スカボロー・フェア/詠唱」サイモン&ガーファンクル
「ザ・ウェイト」ザ・バンド
「スモーク・オン・ザ・ウォーター」ディープ・パープル
「ハートブレイク・ホテル」エルヴィス・プレスリー
「ダンシング・クイーン」ABBA
「ノー・ウーマン・ノー・クライ」ボブ・マーリィ
「ホテル・カリフォルニア」イーグルス
「ホワッツ・ゴーイング・オン」マーヴィン・ゲイ

書いていくとキリがないが、などなど。

「カリフォルニア・シャワー」渡辺貞夫
「結婚しようよ」吉田拓郎
「花~すべての人の心に花を~」喜納昌吉とチャンプルーズ

たま〜にこんな邦楽曲もある。

この番組の何がそんなに面白いかというと、
誰もが知ってる代表曲を取り上げながら、
とにかく洋楽オタクのツボを突いた取材をしていること。
例えばビーチボーイズの「グッドヴァイブレーション」の回では
この曲でベースを弾いたおばちゃんのとこまで行って、
ブライアンの指示でどんなフレーズを弾いたか再演してみたり、
サイモン&ガーファンクル「スカボロー・フェア」の回では、
この曲がイギリスの民謡であり、各地で誰にどう歌い継がれていき、
アメリカ人のポール・サイモンに伝わったのかを追ってみたり、
ザ・バンドの「ザ・ウェイト」の回では現在のレヴォン・ヘルム宅で
行われているセッションの模様を収録していた。
(なんとキーボードでドナルド・フェイゲンが参加していた)

あと番組中に必ず曲をフルでかけながら日本語訳詞のテロップを出すこと。
それぞれのアーティストの活動がいかに時代のムードと密接にリンクし、
その時代を肯定的しろ否定的にしろ、的確に描けたものほど代表曲になり
ヒット曲になっているかということがよく判る作りになっている。

この番組は日本制作なので、
BBCが得意とする文化人類学的なドキュメントとは違って、
欧米から入って来た洋楽という異文化への憧れと愛がベースに
なっているとこが結局いいんだと思う。
昔の洋楽少年がカメラ持って大好きな曲を追っかけたようなノリだもん。
洋楽に愛情のある親父達が作ってんだろうなあ(笑)。
とてもいい番組です。

2009年8月3日月曜日

ビル・タピア 101 years old

先日、大阪の友人・松井くんのバンドSWEET HOLLYWAIIANS
インストア・ライブがあって渋谷タワーレコード5Fへ。

1900年代初頭~1940年代頃のSwing, Jazz, Hawaiian, Ragtime,
Manouche Swing等を最も得意とする弦楽器演奏家・作編曲家集団。
というスウィート・ホリワイアンズ、粋でマニアな音楽をさらりとやっていて、
21世紀の日本の若者とはまったく思えない、
まあこれはこれで見事な唯一無比のバンドです。

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新譜もイカしてます。
Ticklin’ the Strings SWEET HOLLYWAIIANS

そのインストア・ライブにサプライズ・ゲストが登場..........

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真ん中にいる白髪のおじいちゃん、ビル・タピア(Bill Tapia) 101才。
1908年生まれの伝説のウクレレマスター、現役最高齢のミュージシャン、
戦前・戦後を通して売れっ子ジャズギタリストとして忙しい日々を送り、
今までの共演アーティストは Louis Armstrong や Billie Holiday、
Fats Waller といった大御所からElvis Presley まで、、、、、、、、!

実はビル・タピアは初めての(!)ジャパン・ツアー中で、
数日前の大阪公演でホリワイアンズと共演。
今週から東京公演で上京しており、その日オフだったにもかかわらず、
ぜひ演奏したいという本人のたっての希望で飛び入りしたらしい。

だいたい101歳の人を直に見たことありますか?私は初めてでした。
お洒落なチェックのシャツに白いジャケット、
ワインレッドのウクレレを持ってブルーの瞳で演奏するのですが、
歌もウクレレも枯れていながら、おもいっきり味わい深く。
すごくいいものを見せてもらいました。
そして思わず拝んでしまいました。

Bill Tapia Japan Live http://www.flying-colors.jp/bill/

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97歳の時の新譜。
DUKE OF UKE Bill Tapia


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SWEET HOLLYWAIIANS with Bill Tapia 2009.07.31

2009年7月28日火曜日

夏風邪、とか

ブログ、サボり気味ですいません。←って誰に?
なかなか書けないなあ。
進行中の仕事の話はリリースが常に先に先になるので、
書けないことの方が多くて。
仕事以外の話題がないのかというと、
けっしてそんなはずはないはずなんだけど。

昨日は横浜サムズアップにPapa Grows Funkを見に行って、
ニューオリンズのビートで踊り、終演後ギターの山岸さんに挨拶。
日本が誇るギタリストの一人、山岸潤史。
山岸さんとは先週から何度かお会いする機会があって、
いろいろと楽しい話をお伺いする。

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Live at the Leaf  Papa Grows Funk

先週は夏風邪で一週間しんどかった。喉、鼻水、咳。
仕事も詰まってたので(連休も無く)休むわけにもいかず、
山岸さんの「喉痛い時は濃い塩水でうがいすると一発!」と言うのを
真に受けて、毎晩ガラガラしながら気合いでどうにか乗り切る。

その前の週は久しぶりにキーボーディスト/
プロデューサーのSWING-Oくんと三茶で飲む。
SWING-Oくんはヨーロッパのフェス帰りで元気そう、
Charaのニュー・シングルの共同プロデューサーを努めたらしい。

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breaking hearts Chara

彼は45 a.k.a SWING-Oとして自身のソロ・アルバムを
リリースしていて新譜も絶好調のようだが、
ファースト・アルバムは1年に渡ってi-tune music storeに
チャート・インしてるとの事。
うちからも3年前に「遊女」というリーダー・アルバムをリリースしている。
彼がもっと歳をとったらピアノ・インストのアルバムを作って、
私がリリースするという不気味な約束をしている(笑)。
世の中も音楽業界も不景気だというが、
お互いその時まで頑張ろうじゃないか。
(ちなみに私はなんと、彼の結婚の保証人でもある)

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The Revenge Of Soul 45 a.k.a SWING-O

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遊女〜ASOBI SWING-O


今日こそはBS−TBSでオンエア中の「Song to Soul」という番組の
ことを書きたかったのに。次回に。

2009年7月13日月曜日

ニューヨークのユダヤ人

7月10日 Simon&Garfunkel@東京ドーム

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2人は68歳。客の年齢層も激高。懐メロ大会?

まずバンドが素晴らしすぎる。
アフリカ人とアメリカ人の混成バンドは、
アーシーでブルージーな、おそろしく洗練されたリズムを提供。
そこにあのギターとあの声とあのメロディとあの歌詞が全面展開。

ほとんどセットもなく、派手な仕掛けもなく、ただ音楽を演奏する2時間。
しかし奥深い世界観とグルーヴに、5万人がスタンディング・オベーション。
全ての演奏が曲と歌に向かって奉仕していく。曲は傑作だらけ。
こういうのは20世紀アメリカン・カルチャーの最高峰の一つでしょ。

ポール・サイモンはユダヤ人でニューヨーカーで、
音楽のフィジカル面と知性面を未だに最高のレシピでブレンドしていた。
センス、という一言じゃ済まされないようなレベルなのだけど、
センス、なんだろうと思う、やっぱり。
(科学的な努力と探求があるのは間違いない)

たぶんもうないだろうから、見に行って良かったよ。

音楽はすごい。

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2009年7月1日水曜日

Death of a Disco Dancer

マイケルが死んだ時に「アメリカの20世紀は完全に終わった
かもしれない」と書いたが、その時に漠然と思っていたことを、
高城剛がブログに的確に書いてます。

大衆、マス、ポップの終焉。

じゃあこれから表現はどういう形に向かうのか?
そんなことはぜんぜん判らない。しかし医療の現場で、
注射針や胃カメラがどんどん高性能かつ極小化してきたように、
僕らの現場でも表現の質や形が進化していくだろう。




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OFF THE WALL』Michael Jackson

2009年6月30日火曜日

収穫

2年前から農業をやってます。
今年も夏野菜の収穫期に入りました。

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先週土曜日の収穫。
胡瓜、茄子、ミニトマト、シシトウ、ピーマン、トウモロコシ。

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キュウリは収穫の時期がとても微妙で、
小指ほどの大きさだったものが一週間たつとご覧のように育ち過ぎに。
ほんとは毎朝育ち具合をチェックしてちょっと早めにモぐのがコツなのですが、
まあそうもいきませんので。ぼちぼちやってます。

農業は、かなり面白いです(そして、実際かなり美味い)。

2009年6月26日金曜日

ポップスターの悲劇

昨日は大柴広己くんのイベントでした。

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アコースティックギター弾き語りでやっていた彼が、
初めて本格的なバンド・セットで登場。

激しい賛否両論。

さあさあ、どうする?大柴くん。



マイケル・ジャクソン。
朝からJ-WAVEでもCNNでもマイケル・ジャクソンばかり。

たぶん彼が最後のポップ・スター。
芸能とロックとソウルとビジネスをどろどろに引きずった、
最後の最後のポップスター。
アメリカの20世紀はこれで完全に終わったかもしれない。

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VICTORY』 Jacksons

ミック・ジャガーとデュエットした「State of shock」収録。
当時20代中盤だったマイケルは歌入れの時、
ミックが繰り出すアドリブの卑猥なスラングを聴いて真っ青になっていたらしい。

2009年6月22日月曜日

有山じゅんじと上田正樹とくいだれ太郎

一年前にディレクターとして作ったCD。

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ぼちぼちいこか'08フューチャリングくいだおれ太郎



その発売記念として行われた大阪・道頓堀くいだおれ跡での
ライブが2枚組DVDとして完成したようです。これは力作!!

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発売は江戸屋ではなくUK PROJECTです。
一般発売に先がけて先行で通販の予約が始まってます。
http://www.ukproject.com/



予告編がアップされてます、有山さんいいかんじ。

2009年6月18日木曜日

KOBE GIRL、ほか

神戸に行ってきました。

豚インフルエンザのせいか不景気のせいか、
平日のせいか判らないが、人通りが少ない神戸。
晴天で、かつ涼しくて、緑がとても綺麗ですごく気分が良かったです。
マスクをしてる人も全く見かけなかった。
写真を撮り忘れたので何か代わりになる絵がないかなーと
神戸のことを考えてたら♪KOBE GIRL〜という鼻唄になってしまった。
「タワー・サイド・メモリー」という曲で、
ユーミンの『昨晩お会いしましょう』というアルバムの1曲目。

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昨晩お会いしましょう』松任谷由実

このアルバムはシングル「守ってあげたい」収録のヒット作で、
1981年11月のリリース、80年代ユーミン黄金時代の幕開け。
「A HAPPY NEW YEAR」という名曲が入ってます。

 甘くよりそう頃はよくここまでとばした
 ポートピアも終わればただの夜に戻って
 あの娘は急にはしゃぎ出すの おしゃれしたのも悲しくって

そんな歌詞に続いてKOBE GIRL〜というサビのリフレインする
フレーズが印象的で、好きな曲でもないのに、つい忘れない。
歌詞にもあるようにこれは実際に1981年に開催された
ポートピア(PORTOPIA)'81
という博覧会がモチーフになってて、
旬のものと勝手にタイアップしていくユーミンの技、さすがです。
大阪の万博の時は小さすぎてニュースとしてもさっぱり憶えてないが、
ポートピアのニュースは結構憶えてる。
コーベってちょっと未来的でかっこよさそだなあーとかたしか思った。
それでその何ヶ月か後にユーミンのこの歌が出たので、
神戸の女の子っていいなあ、、、、と想像したかというとそうでもなく、
ただ妙なリフレインだけが引っ掛かってしまった曲。
だいたい「コーベーガール」ってあんまり響きとしても良くないし、
口にだして読みたい日本語ってかんじじゃないですが、
妙に耳につくリフレインなのです(転調するんだなーこれがまた)。
ちなみに「ポートピア」の語感は当時エレクトロな響きがありました。


そんなことをかんがえてたら、今日のニュースでこんなのが。
リニア品川・名古屋は40-47分

リニアモーターカーもポートピアみたいな近未来のイメージで、
子供の想像力に夢を与えるワードだった。
実際こちらもポートピアの頃には開発や実験のニュースが
定期的にアナウンスされてたから、大人になる頃には、
この夢の超特急(と言われていた)に乗るんだなーと楽しみに
していたのですが、それから30年たってもまだリニアは走っていません。
今でも不定期にニュースはリリースされてるが、
ホントのところいつ実用化されるのでしょうか!?
「リニアモーターカー」という言葉は今はもう全然未来っぽい語感がないすね、
「超合金」みたいな少し物悲しい昭和の遺物的なかんじでしょうか。
元のコンセプトがすっかり時代に追い越されてしまったという。
子供の頃からの刷り込みもあって、個人的には死ぬまでに乗ってみたいのですが、
この時間のかかり方からしても政治的利権の匂いもしてますし、
一生夢の超特急になってしまうのでしょうか。

2009年6月15日月曜日

今日の変なニュース

裁判員心のケア5回まで無料に

これはすごいニュースだね。

裁判員制度って、後付けでこんな特典つけてまで
やることなんだろうか?

「5回までタダ」?「6回目から有料」?(笑)。
心の価値もお安くなったもんですね。

まるで檻に閉じ込められてる動物みたいに、
雨とムチの中で諦めてってだんだん衰弱してって。

誰か曲にしなよ。
それがロックだろ?(パンクだろ/ヒップホップだろ/フォークだろ)

世の中はどんどん息苦しく。

2009年6月12日金曜日

音楽をやる理由がありすぎる男

6月11日RADWIMPS@横浜ブリッツ。

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40の親父にさえ飽きさせない、淡々と粛々と進む2時間。

野田洋二郎が現出させようとしている大きな希望の物語は、
「世界」という複雑怪奇なジクソーパズルのある一部分が、
奇跡的にピタッ!っとピースがはまるような幸福感があった。
Everything in its right place、というか。

すごいなあ、ラッド。

2009年5月20日水曜日

状況判断が、出来ない奴をバカという

家元、立川談志の格言。

「努力とは才能のないバカに与えられた夢」
「バカは隣の火事より恐い」
「学問とは貧乏人の暇つぶし」

「酒は人間を駄目にするのではない、
 人間が駄目なものだと確認させる為に酒は存在する」
「酒や煙草を止めるのは意志の弱い奴のやること」

「契約とは、信頼に対する最大の裏切り」

「本当の美談なんて、恥ずかしがって表には出てこないよ」

「俺は偽悪家ではない、常識という嘘に照れてしょうがない」

「落語とは人間の業の肯定である」


歌詞が書けない、または歌詞は書けると思っている、
ちっとも言葉が面白くない若いバンドマン、ミュージシャンの方々。
こんなとこから、物の見方、見立ての妙を学習したらいかがです?
言葉の強度はそのままコミューニケーション願望の強度ですぜ。
誰かに何かを伝える、ということに対して謙虚にならないと、
上手い言い回しは絶対に思いつきませんよ。

なんて、、、、言うだけ野暮なんだけどね。


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人生、成り行き―談志一代記』立川談志

2009年5月12日火曜日

それで君を呼んだのに

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先週の土曜日は清志郎のお葬式を済ませて、
神田須田町の「まつや」に行きビールとお酒を飲んだ。
「まつや」はもちろん満席でいつものように相席だったが、
喪服のままネクタイをはずしワイシャツのボタンを開けて、
まるで夏のようだったうだる昼下がりに一人で飲むビールは美味しかった。

翌日の日刊スポーツの記事にギターの三宅さんが、
ほんとはボスはああいう派手なのは苦手で、
隅っこのほうで「なんだかなー」とタバコ吸ってるんですが、、、、
みたいな内容のコメントを出していて、なぜだか嬉しかった。

そういえば15年前に清志郎とチャボ名義でのライブが野音であった。
RC解散後初めて実現した2人のステージだったので、
そのライブに対するファンの期待度は尋常じゃなかった。
浴衣姿に麦わら帽で出て来た清志郎といつもの格好で出て来たチャボ。
チャボのギターがアルペジオをつま弾き、清志郎は歌い出した。

 俺たちよそ者 どこに行ったって 
 だからさそんなに親切にしてくれなくてもいいのに

客席は一瞬完全に息をのみ、鳥肌を立てて、
やっと割れんばかりの拍手となった。
すごい始まり方だった。
特別な特別なライブの1曲目は全てのファンの予想を裏切って、
なんと「よそ者」という曲だったんだ。

2009年5月7日木曜日

追悼 忌野清志郎

清志郎がいなければ今の仕事をしていなかったのかもしれない。
私もそういうたくさんの人のうちの一人である。
ディレクターとして彼と一緒にレコードを作ったこともあるし、
依頼されてファンクラブの会報に彼についての論考を書いたこともある。
また江戸屋としてもCharと清志郎の縁深い繋がりがあったので、
遠からぬ関係にあったんだと思う。時にCharから清志郎の話を、
清志郎からCharの話を聞くのは、私の秘かな楽しみだった。

しかしながら、私が十代でまだ何者でもなかったころ、
九州の西端の片田舎にまで届いた衝撃は凄かった。
その頃の清志郎はRCサクセションで、
佇まいは宇宙か別の世界からやってきたエイリアンのようだったし、
音楽は攻撃的で猥雑でいやらしくて、
歌詞はまるで「罪人こそが聖人である」という風な、
真実を暴露しようとする大胆さとユーモアに貫かれ、
その声は完全に世間をナメきりながら、
ひとりでも世界と闘おうとするガッツと率直さが宿っていた。

いつも独りぼっちのようなスネた気分で生きていた私は、
RCを聴く時、宝物を掘り当てた子供のように勇気凛々、自信満々になった。
彼の音楽に出会わなかったら今よりも格段に
卑怯で臆病でずるくて情けない奴になっていたに違いない。
今だってロクなものではないかもしれないが、
幾分かでもマシになれたとしたらそれは彼に負うところが大きい。
彼の音楽が私の魂をクリーニングし清めドライヴさせて解放した。
私はそのことを生涯忘れないだろう。

心から感謝しています。さようなら、ありがとう。忌野清志郎。

2009年4月30日木曜日

スラムドッグ$ミリオネア

昨日は祝日だったので、このエントリー多いかもしれませんが。

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面白かったー。

正直に白状すると『トレインスポッティング』が実はどーも退屈で、
映画館でもDVDでも見たのですが、いつも途中で寝てたので、
ダニー・ボイルがアカデミー賞で「ええっ!?」と思ったのですが。
「スラムドッグ」すごく面白かったっす。
特に最初の方の舞台となるインドのスラムと子供達が、
エネルギーに満ちてて躍動しててすげーかっこ良くて、
ストリート・ワイズの優雅さが見事にスクリーン全体から匂ってて。
あそこだけでも何度も何度も見たくなる中毒性がある。

基本はファンタジックな恋愛話だけど、
貧困とか幼児虐待とか宗教対立とか犯罪の中で、
最低の負け犬のキラッキラしたピュアな叡智が満載。
こーやって悪い大人がストリート・チルドレンを食い物に
するんだなあと思いながら。

映画ってすごいね、と久しぶりに。
みんな意外に思ったという声の多いエンドの展開は、
北野版「座頭市」なんじゃないでしょうか。

A.R.ラフーマンの音楽も良かったです。ダニー・ボイルですからね。

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Slumdog Millionaire Soundtrack

2009年4月28日火曜日

家の近所の

並木道。

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ついこの前まで桜が咲き乱れていましたが、
あっという間に綺麗なグリーンに。
天気がいい日はとても気持ちのいい道なのです。

2009年4月27日月曜日

Bon Iver

ボン・アイヴァーって読むのかな。それともボン・イヴァー?
英国のインディー・レコード・ショップROUGH TRADE が昨年の
ベスト・アルバムで第1位に選んだBon Iverのアルバム。
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『For Emma, Forever Ago』

いいアルバムで最近しょっちゅう聴いてる。
アコースティックで独特の静謐さに満ち溢れてる音楽、
だいぶ前にi-tuneで試聴した時には地味かなーと思ったのですが、
なんとなくずーっと気にかかってて(そういうのない?)
amazonで買ってみたら、やっぱり素晴らしいアルバムだった。

昨年米国のインディーで一番の話題だったのがFLEET FOXES
Bon IverもFLEET FOXESもどっちともアコースティックで、
無理矢理ジャンルで言うとフォークなんだろけど、
フォークっても昔のぬる〜いフォークではぜんぜんなくて、
今いちばん先鋭的な音楽としてのフォーク・ミュージック。

これらのバンドが自分にフィットしてくるのは、
どうも現在の時代感を象徴してる気がするから。
それがなんのかは、うまくは言えない。
気のせい?
いやいやこの2つのバンドがこの夏の世界中のフェスで評判となれば、
間違いなく世界のポップの流れは、また変わっていく。

2009年4月21日火曜日

今日のお気に入り

http://www.youtube.com/watch?v=H4b48Jx7Un0

youtubeでたまたま見つけてしまった。
ポール・ウェラーとノエル・ギャラガーの「That's entertainment」、
アコギ弾いてハモりながら歌う2人のパフォーマンス最高!


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PAUL WELLER『Two Classic Performances』

2009年4月20日月曜日

レンタル屋、始めました!

年頭より実験的にスタートしたaLIVE楽器レンタル・チーム、
三ヶ月の試験期間を経て、今月より正式オープンしました。
http://alive-rental.com/

ここはアンプとかターンテーブルとかPAセットを貸し出すのですが、
プロ・ユースではなくて、もっと気軽に音楽で遊びたい人向け。
電話一本で東京都内&近郊どこにでも持って行きます。

アマチュア・バンドのライブ、結婚パーティーでの演奏、
趣味の親父バンド、DJパーティーなどなどに。
HPに載っていないものでも相談いただければ手配可能です!
トランポ(運搬)も都内¥3,600(税抜)〜で、お安くなってます。

aLIVE レコーディング・スタジオをご使用のプロの方々も、
もちろんご利用可能です(当日オーダー可)。
何気にヴィンテージのドラムセット充実してますので、
お気軽に受付までご相談ください。
http://www.edoya.tv/alive/

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千客万来を祈って、くいだおれ太郎と2ショット。
なにとぞよろしくおねがいいたします。

2009年4月15日水曜日

小沢健二くんのこと

一昨日のブログを書いて帰宅すると『子供と昔話』が届いてました。
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小沢健二、絶賛連載中の「うさぎ」第15話。
彼はどうやら年末ヨルダンにいたようで、
ニュースでは絶対に判らない、ガザ地区へのイスラエル侵攻を、
鋭く丁寧に書いてます。

資本主義、アメリカと日本、そして世界の成り立ち...........。
「うさぎ」は童話の体をとってすごくわかりやすく、
しかしはっきりとした政治的メッセージがこもっていて、
ほとんどのロックより過激だしパンクだし賢いし強い。
20年前に彼がやっていたフリッパーズ・ギターは、
「お洒落」な体裁をとった実はめちゃくちゃ過激なバンドで、
「予定調和」に徹底的にNOを出すような批評性の高いバンドだった。
その後ソロ活動を経て今は音楽ではないが、
彼の表現の根幹はまったくブレてない。
腰の据わった戦い方をし続けてる、と思う。

「かっこ悪い言い方になるけど、魂をこめて、言いたい。
 あたしたちはみんなパレスチナ人だ、と」(「うさぎ」今号より)

三ヶ月に一度届く、静かにおこっている革命の、最前線からの手紙。
私にとっての「うさぎ」はそんなかんじだ。

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http://www.ozawa-folktale.com/

2009年4月13日月曜日

先日、事故に遭いました、が

夜中3時にいつもどうり酔って帰りのタクシーを拾ったわけです。
そしたらそのタクシーに別の車が激突して、
幸い怪我はなかったのですが、念のためということで
救急車に搬送(つうか歩いた)されました。
ところがなかなか救急車は出発しません。
どーしたのかなーと思って救急隊員の人を見てたら、
携帯で必死に電話しまくってます。
酔ってたもんで思わず「これが受け入れ拒否ってやつ?」と隊員に
聞いたら「いや、なかなか緊急の整形外科が...」という返事で、
結局4件目でやっと受け入れOKだったようです。
病院についてレントゲン撮ったりして、処置室に入ったら、
たぶん20代後半くらいのお医者さんだったのですが、
これがもうものすごい疲れた顔してて。
酔ってたもんで思わず「仕事、何時間目?」と聞いたら、
「いやーもう36時間目です...」という返事で、思わず
「テレビで見た事ある!ほんとに大変なんだね....おだいじに」と
声をかけて帰りました。
このヤングお医者さんは良い奴で、再診に行った時、
「逆に僕の方がご心配かけて...ありがとうございます」と言ってました。

なんか笑うに笑えない話でしょ?本当にこんななんだ....と思って。
私の怪我はほんとに幸いにも大した事なかったから良かったのですが、
これが自分の子供とか大事な人で、重傷だったらと思うと、ねえ。
もちろん救急隊員の人が悪いわけではなく、お医者さんが悪いわけでも
なく、みんな必死で働いてる。
スチャダラのBOSEくんが、一機300億円のF22戦闘機を買うよりも、
もっと国民を守る方法があるんじゃないか?と言ってましたが、
http://blog.honeyee.com/bose/archives/2009/04/07/f22.html
医療という、生きるのに最もベーシックなインフラが、
こんなふうになってるんだよ?おーい??
定額給付金、そのまま医療にまわせー!ってかんじ。
ありとあらゆるとこで、この国は変な事が増えてるよ。

2009年4月8日水曜日

i-Pod touchを

3ヶ月前に買ったんすよねー、韓国で。
空港の免税店で295$、その時は円が強かったんで、
日本で買うより1万くらい安かったと思います。
ウォン安で韓国でi-Pod買う日本の人がたくさんいたみたいで、
それに対する対抗措置か、最近韓国アップルは値上げしたようですが。

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i-Pod touchって便利っすねー。
wifi飛んでればネットもメールもほとんどこれで済むようになりました。
(メールたまに文字化けしてますが)
あとi-PhoneのCMでもばんばんやってますが、
アプリが日々充実で、ほとんどゲームやってますが、
鍵盤アプリ(タダ)でレコーディングの時にメロディ確認したり、
50年分の洋楽年間ヒット100を¥260くらいでストリーミングしたり、
i六法(これもタダ)で法律の勉強してます。
最近はSkype(これもタダ)の正規版もリリースされたので、
いづれはtouchで電話したりするんでしょうなあ。
ああ、音楽も聴いてますけど。かなり、ついでなかんじかも。。

PCも小型化が進んでますが(僕はMacなので今のとこ関係ありませんが)、
携帯デバイスで何でも出来るようになれば、
それにこしたことはないでしょう。私は今のとこだいぶ楽しんでますよ。


今日のお気に入り
「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」
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オープニングの10分程度のフリートークが、
毎日ポッドキャストで配信されてます。
ほとんどくだらない馬鹿話ですが、大好きです。
大衆芸能の日々の動きもわかります。
前はわざわざPCの前で聴いてたのですが、
今はtouchで移動中に聴いてます。
http://www.1242.com/takada/

2009年4月6日月曜日

ブログ、復活してみます

長いこと休業してましたが、またブログ始めてみます。

今まではわりとオフィシャルっぽいアーチスト(裏)情報なんかが
多かったのですが、これからはもっと個人的でくだらないをことを。
たまに、アーティストやリリースの情報も入れますので、
大柴広己のファンや江戸屋のリリースを楽しみにしてる人
(←そんな人いるのか?)はてきとうにチェックしてみてください。

ブログが止まってたこの半年(以上)、
仕事的にはなかなか激変がありまして、業界的には
「いったい江戸屋はどうなるんだ?」なんて噂満開の今日この頃。
そのへんもおいおい書いていくつもり。
(ちなみに個人的には何にも変わってないのですが...)

そんな訳であらためてひとつよろしく、と。

*
今日のお気に入り。
「THE PAINS OF BEING PURE AT HEART」
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http://www.amazon.co.jp/Pains-Being-Pure-Heart/dp/B001LGXIDS/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=music&qid=1239077813&sr=1-1

最近の新譜ですが、1985年のアルバムと言われても信じます。
曲のタイトルも「COME SATURDAY」とか「A TEENAGER IN LOVE」とか。
青春!ああ!!